2008年7月3日木曜日

以外な事

油性離型剤を使って「以外」な事が有りました。
よーく考えると以外でも何でもないのですが。
肉厚が1㎜を切る様な製品が有りまして、
「これは、金型温度があがらないぞー」と思い。
冷却回路をランナー部のみで金型製作を行いましたが、
油性離型剤で鋳造を行い、サーモグラフィーで金型温度を
測定したら、400℃を超える部分が出てきて、平均350℃程度
まで金型温度が上がってしまいました。
ダイカスト品で、何かのカバーの部品でしたが、金型への製品接地面積が
大きい為、いかに薄物でも金型に熱が蓄積してしまう様でした。
ちなみにサイクルタイムは17秒で鋳造していましたが。
その後、連続鋳造が出来ない為、ライン冷却は追加出来ず、スポット冷却を
いたる所に追加して、鋳造出来るようにしましたが!!大変でした。

油性離型剤を始めて間もない頃の事でしたので、どうしても水溶性離型剤の
鋳造方法が頭から外れない時でしたので、貴重な体験と思っています。
水溶性でしたら、離型剤量を増やすだけで解決出来たと思いますが。

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