2009年5月1日金曜日

充填時間!凝固時間!

充填時間には、3種類くらい計算のやり方が有るようです!
(私の知る限り)一般的な計算方法は、充填時間=充填体積/流量。
(充填体積=充填重量/2.7)(流量=チップ断面積×高速速度)
*充填重量は、ゲートから先の重量。製品部とオーバーフロー部、ガスベント部を足し た重量。

充填時間の話をすると、凝固時間の話が出てきますが、製品の肉厚により、凝固時間を算出するのは難しいと思うし、私自身が算出方法を知らない。流動解析ソフトを使えば出来るかも?知れませんが?ここでは、凝固時間に触れないで書きます。
充填時間に関して、金型温度が高く均一になれば充填時間が長くても湯回りの良い鋳造品が出来る。初めて油性離型剤を使い、鋳造した時に湯回りが良くなった事と、
ヒケ割れが無くなった事には、驚いた経験が有ります。水溶性離型剤と同じ条件で、「湯回りが良くなった」「ヒケ割れが無くなった、少なくなった」現象を説明するには、充填時間が大きく関係していると考えます。多くは金型設計段階で、充填時間、ゲート速度、スリーブ充填率など計算しないで金型製作をしているから、湯回りが悪い製品を油性離型剤を使って鋳造すると良い結果が大抵でます。
(キャビティー内のガス抜きが出来ていない金型は別ですよ!)
この現象を応用すると、射出速度を遅くする事が出来る。増圧力を低く設定出来る。ゲート速度を遅く設定出来る。(射出速度を遅くしてもゲート速度は遅くなる)
溶解温度を低く出来る。
逆に超高速マシンを使い、高速速度を10m/sで鋳造すると、おもしろい結果が出るかも??(超高速で鋳造する時は、ゲート速度に注意!!)高品質なダイカスト品が出来たりして??私もまだやったこと無いけど。