2008年8月31日日曜日

油性離型剤を始める時

油性離型剤を使って鋳造を始める時は、前に何回も書きましたが、「少量塗布」と言う事を前提にしないとダメです。油性離型剤は「高価」で有る事も以前書きましたが、だいたい1㍑4000円から2000円の幅で販売されていると思います。1cc 4円~2円と言う事になりますが、1ショットあたり2ccとすると8円~4円の離型剤コストが発生すると言う事です。
今の世の中で、鋳造費が安くなる一方で、離型剤にコストがかけれない時代です。
油性離型剤の量は、1cc以下(125㌧~250㌧クラス)で行わないと多分値段が合ってこないと思うのだが!たくさん塗布しているところが多いですね。
少量塗布は、スプレーシステムから選択しないと出来ませんね。
スプレーシステムに少量吹き付けられる機能が無いことには、なかなか難しいです。
離型剤にかかるコストですが、廃液処理であり金型クラック修正費の事を考えると意外と8円、10円でも「安い」と言う結果が出たりして!!
廃液処理も、金型からの水漏れで有り、冷却ホースが抜けた事を知らないで鋳造を続ければ、漏れた水が廃液になりますが、カプラー等でしっかり抜けない様な工夫も必要かと思います。

2008年8月22日金曜日

金型の表面処理

金型の表面処理に付いては、現状色々な物が有り、カタログ値であり営業マンの説明であり、色々聞いて試して見ましたが、結果は??あまり良く解らない。
ダイカストメーカーによっては、高価な表面処理を行っている会社も有りますが、私自身の経験値で言えば、金型の溶損の進行が遅れる程度かな!くらいです。
油性離型剤を使う場合、金型のクラック発生に付いては良くなる事は以前にも書きましたが、
溶損等に付いては、ゲート速度が非常に関係してくると考えます。
(製品によっては、ゲート断面積が取れない物も有りますが)
油性離型剤を使って鋳造する物に関しては、普通の白層が形成しにくい表面処理で良いと考えます。
射抜きピン等に関しては、場所によりそれなりのコーティングで有るとか、表面処理を行えば良いと考えます。言い方を変えれば、油性離型剤を使用する事により、金型の表面処理を1ランク、2ランク落とせる事が言えます。

2008年8月9日土曜日

油性離型剤の危機

やはり、高いですねー油性離型剤は。
1リットル4000円から2000円程度ですか。
私がやっているスプレーシステムは、少量吹きが得意で、
油性離型剤に適した「霧」を作る事が出来るシステムですが、
他社のシステムを導入されている所は、離型剤が高価な事で
断念される所が有ります。
しかし、離型剤の購入費用だけで見られるといささか考えが浅い。
効果として!
1.廃液処理が無い
2.金型のクラックは発生が少ない
3.工場内の環境が良い
などなど!前にも書きましたが、「金額計算されていない部分」
金型のクラック修正など、1回やれば30万程度費用がかかるのに!
と思ったりしますが。
難しい物です。

2008年8月3日日曜日

久しぶりに鋳造

やー!!久しぶりに鋳造をやりました。
暑い中をハンドスプレーと取り出しを行い、汗ビタビタでやりましたが、
昔(25年前)を思い出します。あの頃、ハンドスプレーの持つ手が腱鞘炎に
かかるほど吹いていました。「巨人の星」が最終回になって間もない時で、
左手で右手のひじを持って「手が手が」と言っていた時を思い出します。
最近はメタボリックの腹を手で触って「痩せなければ」と思っていた時に
鋳造をやった次第です。考えようによっては「体に良い??」
毎日やっている人には、言葉が悪いですが。しかし、いい汗かきました。
鋳造を自分の手で行うと、思い出す事が有るもので、油性離型剤を使って
鋳造すると、金型温度が上昇します。よって金型が熱膨張するわけで、
その熱膨張により、ガイドピンのかじりが発生します。
油性離型剤を使いこなしてくると、サイクルが早くなります。
早くなってトラブルが起きるのは、ガイドピンのかじり!!
固定型は、金型温度が上がりにくいのですが、油性を使うを、どんどん上昇します。
ガイドピンがかじって、金型が閉まらない事もたびたび有ります。
防止方法
特に有りませんが、ガイドピンを可動側に移す。(取り出し機の緩衝に注意)
ガイドピンのクリアランスを大きく取る。(固定、可動の目違いに注意)
その程度ですが、かじりが出たら、サンダーなどでガリガリ削るしか有りませんね!
3回ほどそれを行うと、後は順調に流れます。