2008年7月2日水曜日

油性離型剤を使った場合の工場環境

油性離型剤を使って、良い点を前回記載しましたが、
機械周辺、工場の環境はどうなるのでしょう?
極少量で離型剤を塗布する為、機械の汚れ、床の汚れ、
スプレー装置の汚れに付いては、抜群に良くなります。
5Sで有るとか6Sに力を入れている会社であれば、
清掃時間の短縮に非常にメリットが出てきますし、
汚れが減る事により、機械故障の早期発見が出来て来ます。
しかし、ダイカストと言うのは、離型剤だけが汚れの原因では有りません。
プランジャーオイルによる、固定ダイプレートの裏の汚れ、
トグル潤滑による汚れ、フラックスの灰の飛散等の汚れが有ります。
油性離型剤を使う事で、ダイカストマシンのベタベタは軽減されるので、
フラックスなどの灰に付いては、簡単な清掃手段が出てくると思います。
機械の汚れのやっかい物が、プランジャーオイルとトグル潤滑油になって
来ると思いますが?
環境に付いて、もう一つ良くなるのが、離型剤の廃液が0(ゼロ)になる事です。
水溶性の離型剤と使うと問題となるのが、「廃液」です。
廃液の処理に莫大なお金を投じている会社も有り、
ナイショで、ドブ、川などに垂れ流しをしている会社も有ると聞いています。
(そんなことやって良いのかな?)
水溶性の離型剤をリターンさせて使っている会社も有りますが、
離型剤の性能が落ち、思わぬ不良品に泣く事も有ります。
「廃液」が無くなる事は、色々な意味でメリットが出てきます。

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