2009年3月29日日曜日

水溶性離型剤の悪さ

タイトルに「水溶性離型剤の悪さ」と付けましたが、前にも書いた事が有ると思いますが、
「圧迫腐食」と言うか「電解腐食」と言いますか!ダイプレートの金型取り付け面(金型と接触している部分)が腐る!腐食する。腐食するとどうなるのか?と言うと腐食が進行した場合、ダイプレートの平面度が出なくなりバリの問題で有るとか、寸法が出ない問題が出て来ます。せっかく精度の良い金型を作っても、バリが出てしまう、寸法が出ない問題が発生し、金型を直しても、直してもおかしな方向に行ってしまい、金型を作る方も困ってしまいます。真空鋳造にしても効果が出ない、効果に対してばらつきが出て来ます。
水溶性離型剤を使う以上問題がつきまといます。以前勤めていた会社では、型替えをする都度、ダイプレートの表面にイモ グリスを塗っていましたが、ベトベト感が常に有り、ダイプレートへのバリの付着、作業服の汚れなどお薦めできる物では有りません。(効果は有る)錆の問題で、タイバーナットが錆びて取れないなどの問題もでてきます。「錆びる前に時々緩めてグリスをさす」と言う指導も有りましたが、緩めれば4本のタイバーの伸びの測定もやらなくてはならない、正確に伸び測定が出来るか?も心配になって来ます。
油性離型剤を使えば、電解腐食が無く問題がなくなるか??タイバーナットの問題以外は解決出来ると思いますが、金型冷却水の漏れなどが有れば、電解腐食が起きます。金型からジャバジャバ冷却水が漏れて、タイバー、ダイプレートを濡らして鋳造している会社を見ますが、水溶性離型剤以前の問題で有り、その会社は、腐食の問題が解っているのでしょうか?

2 件のコメント:

カワカミ さんのコメント...

そうなんですか・・・。
だんだんダイカスト鋳造そのものが間違った考えなのかな?
と素人の自分は思ってしまいます。

ダイカストの話し さんのコメント...

昔は、この事が解らず、金型屋さんにも迷惑かけた物です。解らないと言う事は恐ろしい。